いたいいたい、私にはわからない
あの子の痛みもわかってあげられない
わかるわかる、そんな言葉を
簡単に使っていたくないだけ

いないいない、あの子にもわからない
どれだけ深く関わったとしても
たぶんたぶん、私のことなんか
これっぽっちも気にしていないだろう

深く潜り込んだ実態は
不覚なまま時が過ぎあやふや
恨み、つらみ、悲しみなんて
解放して快感にしてしまえばいい
浅い呼吸整え実際に
浮遊する私たちくらくら
悩み？叫び？もうどうでもいい
愛想尽かして笑えなくてもいい

あの時からだいぶ経った
痛みだって少し消えた
なのにまだ残る胸のざわつき
誰にも言えずに溶ける光
繰り返される過ちたち
何も私は持っていない
若さに囚われ醜くなり
もうどこにも行けないような気がしてた

いたいいたい、私にはわからない
自分の痛みもわかってあげられない
わかるわかる、そんな言葉を
簡単に使って欲しくないだけ

いないいない、あの子にも知り得ない
どれだけ脆く崩れてしまっても
たぶんたぶん、私のことなんか
これっぽっちも気にしやしないだろう